新まんまるピンク

好きなゲームについて語ります

悪魔城ドラキュラシリーズを振り返る 前編

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良ゲー紹介第2回はシリーズもの特集。

コナミが生み出した名作ホラーアクション悪魔城ドラキュラ硬い操作性、歯ごたえのある難易度、職人並みに美しいドット絵、カッコいいBGMなどの数々の魅力に取り憑かれたファンは多く、今なお愛され続けるシリーズである。FCからPS3まで長くに渡って新作がリリースされてきた。今回は悪魔城について語ろう。

 

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記念すべきシリーズ一作目。

 

STORY

主人公はバンパイアハンターのシモン・ベルモンド。100年に一度蘇る闇の魔王ドラキュラ討伐の為に、聖なる鞭バンパイアキラーを手にドラキュラ城へ乗り込む。

 

十字キーで移動、Aボタンでジャンプ、Bボタンで鞭攻撃、↑Bでサブウェポン攻撃といったようにシンプル。だがとても操作性が硬いのが特徴。遅い移動速度。ジャンプの空中制御不可、鞭の絶妙な射程。お世辞にも良いとは言えない操作性。

 

そして難易度もべらぼうに高い。ステージ3まではスイスイ進めるものの、その後は即死トラップや敵弾幕の激しさで死にゲーと化す。癖の強い操作性に慣れ、何度も挑戦する根気が必要。

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お馴染みの死神ことデス様。クソ強い

 

BGM

外れ曲が無い。全ての曲が純粋にカッコいい。

まとめ

操作性は慣れれば問題ないものの、難易度が高い。簡単には勧められないものの、BGMだけはカッコいいのでおススメ。

30点

 

  • ドラキュラⅡ呪いの封印

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2作目にして色々変わりすぎな本作。タイトルの統一性が無いのは当たり前、システムも大きく変わっている。

 

STORY

前作の続き。ドラキュラを倒したシモン。だが死の呪いにかかってしまった!呪いを解くためにはドラキュラの遺骸を集めてわざわざ復活させて、もう一度倒さければならない。というわけで呪いを封印する為に再びシモンが旅に出るぞ。

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アクションは前作と変わらないがそれに加えて装備品やアイテムの購入、昼と夜が切り替わるフィールドの存在、街の人たちと会話してヒントが聞けるなど、RPGに近くなった。ステージも無く、自由に探索や強化が可能。後の探索型悪魔城の先駆けとも言える。

 

しかし出来は微妙。街の人たちは嘘ばかり吐くのでヒントにもならない。レベ上げも作業的だしボスも弱くやる気がない。全体的に単調なゲームとなってしまった印象。

だがbgmはやっぱり良い。名曲♪bloody tearsを生み出した功績はでかい。

 

まとめ

アイディアは悪くないものの作りが微妙で面白さを感じにくい。

20点

 

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やはりタイトルが統一されない悪魔城シリーズ3作目。システムは一作目のシンプルなステージクリア型に回帰したが、内容は大幅に正当進化した。

 

STORY

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主人公はシモンの子孫ラルフ・C・ベルモンド。時系列的には悪魔城ドラキュラ(FC)よりも前のお話。ベルモンド家とドラキュラの因縁の始まりを描く。というくだりも安定せず、後の作品でも設定を新たに変えてベルモンドとドラキュラの原点話を何度か繰り返す。

そして今回はラルフ一人旅ではない。3人の頼もしい仲間がいるのだ。

 

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グラント・ダイナスティ

ドラキュラのせいで化け物に変えられ手下にされていたところをラルフに助けられて仲間に。ジャンプ力や空中制御に優れ、天井張り付きも可能。攻撃力こそ無いものの、機動力に優れるので初心者救済となっている。

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サイファ・ヴェルナンデス

名門ヴェルナンデス家の優れた魔法使い。炎、氷、雷の魔法で攻撃。防御力は弱いものの、圧倒的な火力を誇る。ボス戦で頼りになる。

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アルカード

ドラキュラの息子だが人間の味方。攻撃も防御もダメダメ。だが、蝙蝠になって自由に飛行というとんでもないチート能力を持っているのでここぞという時に重宝する。ちなみに後の作品でも度々登場する重要人物だ。

 

これら4人のプレイヤーキャラが用意されている。一周につき一人しか仲間は選べないものの、プレイ中いつでもキャラ切り替えが可能。例えばラルフで敵の攻撃で吹っ飛ばされて穴に落ちそうになる直前に、アルカード切り替えで空中飛行なーんて事も。

おまけにステージ分岐が用意されたのでリプレイ制が高くなった。

 

BGMはファミコンの限界を本当に超えた。というのもこのカセットにはVRC6という特別なチップが組み込まれており、FCの音源を無理やり一個増やして4音でBGMが作られているのだ。その迫力は他のFCソフトと桁違い。ぼかぁプレイ中に鳥肌が止まらなかったよ

 

まとめ

ファミコンの限界を引き出した演出の数々に4人の切り替え式キャラクター。あらゆる要素が進化した。遊んでみる価値あり

50点

 

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sfcに移行して更に進化したAVGNもべた褒めの名作。ストーリーは初代悪魔城と同じで主人公も同じくシモン。だがゲーム内容は大幅に変わっているのだ。

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一番の魅力は操作性だろう。ジャンプの空中制御可能!階段にジャンプで乗れる!しゃがみ歩き可能!そして鞭は8方向に打つことが可能(これができるのはsfcシモンのみ)。サブウェポンもワンボタンで発動可能。というように操作性が改善された為、今までと比べると実に快適にアクションを繰り出せる。

なら簡単なのかと言うとそうでもない。落下死もよくあるし嫌らしいトラップの数々、怒涛の4連戦ラストバトルなど、難易度はそれなりに高い。分岐はなくなり一本道だが、ステージのボリュームも中々多い。一ステージ一ステージが長いので油断は禁物だ。

bgmはFC時代に比べると穏やかで静かな印象代表曲は♪シモンのテーマ。終盤で悪魔城三大名曲ことvampire killer、♪bloody tears、♪begningがアレンジされとても熱い。

 

まとめ

操作性の改善により難易度が少し低下。更に一本道になりシンプルイズベストなアクションゲーム。かなり遊びやすい。

70点

 

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10作目ということでX。PCEで開発された為グラフィックやbgmが大幅にパワーアップ。それだけでなくアニメーションやボイスが挿入され、演出面はかなり強化された。とは言ってもストーリーはあっさりしたいつもの展開なのです。

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 STORY

シモンの次の世代のベルモンド、リヒター・ベルモンドが主人公。で、いつも通り復活したドラキュラをいつも通りぶっ潰しに行くというお決まりのパターン。

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演出も素晴らしいが、今回一番神がかっているのはアクションゲームとしての完成度の高さ

まず操作性がsfc版から更に進化。鞭の8方向打ちは強すぎた為カットされたものの、技の出が早くなり射程距離も常に最長。ジャンプも空中制御が多少可能な上、空中で振り向き鞭打ちが可能(これが地味に便利)。階段もジャンプでぴょんぴょん登れるようになった。また、アイテムクラッシュというスマブラでいう最後の切り札的な必殺技も用意された。

そして難易度も簡単過ぎず難しすぎずで丁度いい。ステージの長さも丁度良いくらい。ステージ分岐もある為全13ステージとボリュームも丁度いい。この丁度いい加減の調節が素晴らしくゲームバランスは神がかっている

例え躓いても、アイテムクラッシュでのゴリ押しや攻略動画がゲーム内で閲覧可能だったり、後述のマリアの存在など、救済処置が多いので初心者でも安心。

かといってアクションに慣れた人でも十分楽しめる難易度であるし、一周がサクッとクリアできリプレイ性も高いので何度も遊びたくなる。

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そしてある条件を満たすことでリヒターだけでなくマリア・ラーネッドというキャラが操作できる。見た目は健気なロリ巨乳少女だが性能はリヒターの何倍も強い。二段ジャンプや空中制御、スライディングやローリングでの高速移動、硬直無しに連射できる通常攻撃、ボスを瞬殺するコマンド技など恐ろしく高性能。マリア解放条件も簡単なので、どうしてもクリアできない人はマリアを使ってみるのもアリだ。

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まとめ

あらゆる要素が極まって面白いステージクリア型悪魔城最高傑作

100点

 

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タイトルがまた安定してないが、一応ちゃんと悪魔城シリーズの一つ。メガドライブでの発売となった今作は血の輪廻にも負けず劣らずの完成度を誇る。

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STORY

主人公は鞭を使うジョニー・モリスと槍を扱うエリック・リカードというダブル主人公。ってお前ら誰や∑(゚Д゚)ベルモンド一族はどうした!?

そしていつものドラキュラ倒せ倒せのストーリーでは無く、第一次世界大戦の黒幕であるエリザベートを追ってヨーロッパ中を大冒険するというもの。

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夕陽も湖もbgmも美しいギリシャ神殿。

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近づくと水が血に染まる噴水が特徴的なベルサイユ神殿。

てな訳でイタリアのピサ斜塔、ドイツの

兵器工場、フランスのベルサイユ宮殿など冒険の舞台はとっても斬新!!ステージは6面と少ないものの、1ステージ1ステージのビジュアルは綺麗だしギミックがかなり豊富なので眺めるだけでも楽しい。勿論いつものドラキュラ城も登場するのでご安心(一面だけど)。ボス戦は多関節ドット絵でキモいほどヌルヌル動くので大迫力だ。

勿論ステージを彩るbgmも名曲ばかり。メガドライブ独特の音源が合うメロディックな新曲だけで無く、三大名曲やシモンのテーマなどのアレンジ曲もあるので満足だ。

 

そうそう、操作性もかなり良いんですよ奥さん^_^。血の輪廻とほぼ同等の操作感で楽しめる。更にキャラが二人いて、それぞれ違うアクションや攻略ルートがある為楽しみ方が広がったね。

難易度は結構易しめで血の輪廻と同じくらいの丁度いいバランスなので初心者でも安心。

中古でも値段が高騰したレアソフトだったが、今年にSwitchで出た悪魔城ドラキュラアニバーサリーコレクションに収録されたので、現行機でも手軽に触れることができるぞ。

まとめ

血の輪廻に匹敵するほど良質で安定したACT。シリーズとしては異色なストーリーなので斬新な気持ちで楽しめる。

90点

 

 

 

さてとりあえず前編はここまでにしよう。一部抜けてる作品などはあるが、それは未プレイなのでご勘弁を。

後半からは探索型悪魔城をご紹介するつもりだぜ。みんな悪魔城やってくれよな。超面白いから

 

  • 今から遊ぶなら

個人的に抑えておきたい作品は3つ。悪魔城ドラキュラ(sfc)、悪魔城ドラキュラX血の輪廻バンパイアキラー。この3つは完成度の高いガチの名作なので遊んでもらいたい。現行機でも遊ぶとなるとどうすればいいのかご紹介。

 

悪魔城ドラキュラアニバーサリーコレクション

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Switchやps4で遊べるコレクションソフト。収録されているのは悪魔城ドラキュラ(FC)、ドキュラ2呪いの封印、悪魔城伝説悪魔城ドラキュラ(sfc)、ドラキュラ伝説ドラキュラ伝説2バンパイアキラー、あくまじょうすぺしゃるぼくドラキュラくんの8つ。中断セーブ機能&ロード機能、開発者インタビューなどの追加要素も少々。ステージクリア型ドラキュラに触れたい人はこれをオススメ。

悪魔城ドラキュラXセレクション

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こちらはps4でしか遊べないので注意。悪魔城の中でも飛び抜けて素晴らしい名作である血の輪廻月下の夜想曲のダブルパック。実はXクロニクルの使い回しではあるものの、ps4の大画面とトロフィー機能が付いてくるのでぜひ遊んで欲しい。

 

ではまた