新まんまるピンク

好きなゲームについて語ります

悪魔城ドラキュラシリーズを振り返る 後編

後半でございます。今回はシリーズ後期の定番となる探索型悪魔城をご紹介します。まず探索型とはなんぞや?お答えしましょう。コナミメトロイドです(笑)。星のカービィ鏡の大迷宮とも言える。

舞台は広大な迷宮となった悪魔城。至る所にアイテムや装備品が隠されており、それらを探して集めることでキャラを強化していく。また経験値やレベル制も導入されているので、ジャンルはアクションRPGとなった。例えアクションが苦手でもレベ上げでゴリ押しが可能だから初心者でも安心。収集要素ややり込み要素も盛りだくさん。そしてクリア後には毎度恒例の隠しキャラモードが存在する。変態的な挙動をする奴らが多く、TAS動画で人気。今回は探索型ドラキュラの歴史をドラキュラ名曲と共にお送りします。さぁいってみよー

 

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PSでドカーンと発売された初の探索型。時系列的には血の輪廻の続編

主人公は悪魔城伝説で登場したアルカード過去作のキャラが再登場して主人公を務めるのはアツイ。そしてこの男、なんとドラキュラの息子さん。ただし人間の味方なのでご安心を。更にシリーズで初めて鞭を使わない主人公。剣や杖で戦います。狼や蝙蝠や霧にも変身できます。魔力を消費して魔法や必殺技も打てちゃいます。とても新鮮な主人公だったわけだ。

ストーリーはいつも通りドラキュラ倒せ倒せって感じ。続編ということもあり、リヒターやマリアといった前作の登場人物はいっぱい出てくるぞ。会話シーンはフルボイスで展開される。

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このゲームの魅力は詰め込まれ具合。初の探索型にしてその完成度はめちゃ高い。豊富な装備品やアイテム、コマンドで繰り出す必殺技、遊び心満載の小ネタ、お供として召喚できる使い魔などなど...あらゆる要素が散りばめられている。悪魔城もかなり広く、中盤以降には逆さ城という悪魔城をそのままひっくり返したステージも攻略することになるのでボリューム満点。探索の歯応え抜群。

bgmは今までのメロディックサウンドとは違う、美しく壮大な音楽でまとめられている。神曲しかないのでぜひ探索中に堪能してほしい。

難易度は超優しめでヌルい。アルカードはメキメキ強くなるし、バランスブレイカーな装備や技も多い。そのため大味で荒削りなゲームバランスではある。良く言えば初心者でもサクサク進めて楽しめるってわけ。戦闘面での難易度は低い分、探索面はかなり作り込まれ濃厚なので探索好きな人はご安心を。

クリア後にはリヒターも操作可能。アッパーやタックル、ムチ回しやスライディングなど新技を多数習得。血の輪廻とは違った操作感で楽しめる。SS版やXクロニクル、Xセレクションではマリアも使用可能だ。クリア後に別キャラモードが解禁されるのは後のシリーズでお馴染みの要素となるぞ。

 お気に入り度★★★★★

おススメ度★★★★★

 

お気に入りbgm載せ

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 GBAで発売した探索型2作目。携帯ゲーム機ということで全体的にシンプルな作りとなった。その分難易度は高め。ショップは無く、アイテムは全て敵のドロップからでないと手に入らない。ボスも強いものが多く、ついでに操作性もクセあり 笑。

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主人公はネイサン。従来通り鞭のみで戦う。ドラキュラに師匠のおっさんが囚われてしまったので助けに行くというストーリー。

新システムとしてはDSS(デュアルセットシステム)というものが登場。敵からドロップするカードを装備して様々な効果を得るというもの。

bgmは GBAなのに音源が超綺麗でとても良い!Aqoursvampire killerなどの過去アレンジ曲多め。

簡素なゲームだが完成度は高く、とても面白い。 GBA悪魔城では一番オススメ

 

お気に入り度★★★★☆

おススメ度★★★★☆

 

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おーーーいタイトル変わってますけど!?Σ(゚д゚lll)

なんと急に海外名(castlevania)と統一させちゃったみたいですw。今更か。

でも内容はいつもの探索型悪魔城なのでの安心を。

主人公はジュスト・ベルモンド。鞭のみで戦います。ストーリーは前作のようにおっさんでは無く、可愛い女の子を助けに行くというものに(モチベ上がる)

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今作を一言で表すなら月下の再現。システムは月下に近くなり、ドット絵は GBAとは思えないほどヌルヌル動いて大迫力!悪魔城も表と裏の2つの世界を探索する必要があるなど、ボリュームも探索要素も月下並になった。

一応オリジナル要素もある。一番の特徴はダッシュである。LとRボタンで前後に素早くダッシュ可能。広大な悪魔城を、まるでロックマンXかのように高速で駆け抜けられて爽快。ダッシュで近づいて避けてのヒット&アウェイ戦法も楽しい。

またクリア後の隠しキャラモードが復活。今作の隠しキャラであるマクシーム・キシンは視界で捉えるのは困難なほど変態的な動きでTAS界を騒がせたぞ。

bgmはなんというか微妙。音源が粗かったりイマイチ印象薄いメロディが多かったり。ただvampire killerのアレンジは良かった!

操作性もなんかフワッとしてて違和感。魔道書でサブウェポンを派手にするシステムも存在が薄かったかな。 

お気に入り度★★☆☆☆

おススメ度★☆☆☆☆

 

  • castlevania 暁の円舞曲(GBA)

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前作が月下の再現だったのに対し、今作は月下から脱却し、システム世界観ストーリーを一新して新たな探索型を築き上げた!

舞台は2035年の日本!主人公は来須 蒼真くん日本人。日本に何故かドラキュラ城が出現し、城に閉じ込められた蒼真くんが脱出を目指すという物語。舞台も主人公もドラキュラらしくない斬新な設定で、特にゲーム後半ではまさかの展開になりいつものドラキュラとは一味違ったストーリーが楽しめる。

ゲーム性での特徴はやはりタクティカルソウルシステムだろう。敵を倒すと低確率でソウルを入手。そのソウルを装備して使うことで敵の技を使えるようになるという、カービィのコピー能力みたいなシステム。このソウルの数が膨大で、全ての雑魚的そしてボスからもソウルを得ることが可能。多種多様なソウルを使い分ける楽しさやソウル集めなどのやり込み要素としても機能している。

またbgmは前作から少し音質が良くなり、グラフィックも相変わらず細かく描かれているのでGBA3部作の中では一番まとまった出来である。クリア後にはユリウス・ベルモンドという変態でドゥエドゥエして楽しもう!

お気に入り度★★★☆☆

おススメ度★★☆☆☆

 

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いつの間にか悪魔城ドラキュラに戻り、DSでの発売となった作品。ストーリーは前作「暁の円舞曲」の続編であり、主人公も蒼真くんである。

システムは前作のタクティカルソウルシステムをより進化させたものであり、装備しやすさや入手しやすさなどで便利になっている。

DSの上画面にマップ、下画面にゲーム画面を表示することによって、いちいちポーズしなくてもマップを確認できるようになったので、探索の効率が上がった。他にもタッチペンでなぞることで解く仕掛けや敵を封印する「魔封陣」といったタッチ操作も組み込まれている。

また、グラフィックとサウンドは更に磨きがかかり、もはや月下の夜想曲とほぼ同じ出来に近い。新曲や過去アレンジ曲も良いバランスで使われており、bgmは良い。

ソウル集めやアイテム引き継ぎ周回プレイ、クリア後のユリウスモードなどやり込み要素も充実。特にユリウスモードはアルカード、ヨーコ、ユリウスの3人操作できるという豪華仕様でストーリーも付いてくるのでかなり楽しい。

全体的な出来も良く作られており、探索型悪魔城として完成されてきた。また、ボス戦は大迫力かつ手強い奴らが多めで、緊張感があって超面白かった。ボスラッシュモードもハマる。

絵柄がアニメ調になったことは賛否両論だが、個人的にはあまり気にならない。DS3部作の中では一番入手しやすい作品なので是非おすすめしたい良作。

お気に入り度★★★★★

おススメ度★★★★★

 

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DS悪魔城2作目であり「バンパイアキラー」の続編。主人公は鞭や剣など様々な武器を扱えるジョナサン、攻撃や回復やステータスアップなど様々な魔法を使いこなすシャーロットダブル主人公となっており、二人を切り替えつつ操作するのも良し、二人を同時に出して片方はcpu操作で遊ぶのもよし、と二人で遊ぶスタイルとなっている。ステージの仕掛けも二人で解いていくものが多かったり、二人で連携して行う必殺技が複数あったり、ボスも二人同時に襲い掛かってくる奴が多かったりと、何かと二人であることを全体のテーマとしているようだ。特にラスボス戦はいつもと違った戦いで胸熱だろう。

タイトルにもあるように今作は絵の中に入って絵画の世界を冒険する。マリオ64のようなものと考えて頂ければわかりやすい。ドラキュラ城を拠点として、各地に置かれた絵画のダンジョンを見つけて攻略する。今まではドラキュラ城を舞台にせざるを得ないため、どうしてもビジュアル的にマンネリ化は避けられなかった。だが絵画の世界という設定を活かして今までのドラキュラではあり得なかった、砂漠や町やサーカス会場といった新しいステージビジュアルを楽しむことが可能。

また歴代キャラが大勢登場しており、懐かしい雑魚からボスまで何らかの形で姿を見せてくれる。bgmも新曲アレンジ曲どちらも素晴らしい出来であり、サウンドテストも搭載。シナリオは「バンパイアキラー」や「月下の夜想曲」と深く関連しており、シリーズをやってきた人なら驚く。またドラキュラとは別にブローネルというバンパイアが敵として登場する、という展開は今までになかった斬新な展開だ。

やり込み要素はシリーズ最大ボリュームであり、アイテムの量もクエストの量も半端ない。マップ達成率100%や全武器魔の熟練度上げ、アイテム引き継ぎ周回プレイやボスラッシュなどは勿論。クリア後の別キャラモードは3つも存在するという豪華仕様。

リヒターとマリアを操作してドラキュラ城で暴れる「リヒターモード」、作中に登場するステラとロレッタで冒険できる「シスターモード」、完全にネタに走ったオールドアクスアーマーを操作する「オールドアクスアーマーモード」。どれも本編とは違ったアクションが用意されていて非常に楽しい。また、ラスボス以上に難易度の高い敵や裏ボス達が待ち受ける裏ダンジョンも用意されている。

前作はDSの要素を無理やり使おうとした結果、タッチペン操作を強要されすぎるという不満点もあったが、今作はタッチペン要素をほぼ廃止。従来通りのボタン操作で快適に遊ぶことが可能だ。

超ボリュームかつ悪魔城としての面白さも安定した名作。ただ入手が困難となっているので、もし中古屋で見つけたら間違いなく買って損はない。

お気に入り度★★★★★

おススメ度★★★★★

 

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DS悪魔城三作目であり、シリーズ最後の探索型悪魔城である。今までのどの作品とも繋がらないパラレルワールド世界の物語であり、主人公はなんと女性主人公となったシャノア。ドラキュラを倒すための究極のグリフの刻印(装備する魔法みたいなもの)を兄弟子のアルバスに盗まれてしまっただけなく感情や記憶も奪われたシャノア。アルバスを追って各地を転戦する。しかしアルバスを追うごとに少しづつ明かされていく真実や疑問。そして終盤の展開はいつもとは一味違った熱さと切なさがある。エンディングはあっさりしつつも感動的な締め目くくりとなっている。正直ストーリーは歴代悪魔城で一番良いと思う

今回はグリフというシステムが登場。武器で攻撃するグリフや魔法を使うグリフ、使い魔を召喚したり自身の能力を上げたりなど、様々な効果をもつグリフが存在。グリフは敵やステージ探索でドロップし、それを装備して使う。グリフのカスタマイズ性はかなり高い他、複数のグリフを組み合わせた必殺技も用意されている。

物語の展開上、ステージが悪魔城だけではない。森林や渓谷や海や氷山といった全く新しいステージの数々でマンネリ打破を目指している。勿論いつも通り悪魔城もちゃんと登場するのでご安心を。ステージマップはそこまで複雑ではなく、ステージクリア型悪魔城のようなシンプルなコースが多い。その分敵の数や配置がいつもより難易度高めであり、相当な歯ごたえがある。特にボス戦はシリーズ中でも強者揃いであり、一筋縄ではいかないだろう。純粋にステージ数も多いので、ストーリーをクリアするだけでもつもより長めだ。

それに加えてクエストやアイテム回収、グリフコンプリート、ボスノーダメージ撃破やクリア後のアルバスモードなどやり込み要素は相変わらず充実。新曲多めではあるが、やはりbgmも素晴らしい。周回プレイではレベルも引き継ぐことが可能になり、1周目で勝てなかった敵をレベル差の暴力でごり押すこともできる。

悪魔城として高い完成度を誇り、bgmやストーリーも文句なしのとても良いゲームだ。ただし入手が非常に困難であり、値段も高騰してプレミア化している。高いお金を払ってでも買う価値はあるので、是非おすすめしたい。

これ以降探索型悪魔城としての新作は出ておらず、シリーズは事実上終了してしまっている…。悲しい。スマブラ参戦も果たしたし、シリーズ復活させてくれないかなコナミさん…。

お気に入り度★★★★★

おススメ度★★★★★

 

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 最近はメトロイドヴァニアメトロイド悪魔城ドラキュラの海外名castlevaniaを合わせた)というジャンルが確立され、多くのメトロイドヴァニア関連作品がリリースされてきた。switchではインディーズゲームに多くのメトロイドヴァニア作品が存在する。ホロウナイトやデッドセルズなど名作メトロイドヴァニアも生まれ評価される。

勿論原点であるメトロイドスマブラの影響もあって知名度も高く現在でもswitchなどで手軽に遊ぶことができる。一方でもう一つの原点である悪魔城ドラキュラシリーズはスマブラ参戦したものの地味なイメージがあり、入手困難なソフトばかりなので手軽に遊べず知名度も低い…。

せっかく内容が面白すぎるのに誰も知らないのが勿体ない。もっと悪魔城シリーズが世に広まってほしいと思う今日この頃であった。