新まんまるピンク

好きなゲームについて語ります

歴代ロックマンXシリーズをざっくり紹介する前編

本家ロックマンの派生シリーズ。未来の世界を舞台に、「レプリロイド」と呼ばれるロボット同士の戦いを描いたアクションゲーム。主人公は本家ロックマンの製作者であるライト博士が、人生最期に制作したレプリロイドのエックス。8体のボスが待つ各ステージを自由な順番で選べる、倒したボスの特殊武器が手に入る、ボスには弱点があるなどの基本的なルールは本家ロックマンと同じ。しかし二番煎じとは呼ばせない魅力的な要素がとことん盛り込まれ多くのファンを生み出した。今回は前編ということでX1〜X4まで。

ロックマンX

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記念すべき第一作はSFCで。

本家ロックマンから100年後の未来。異常をきたし暴走するレプリロイドを処分する為の組織「イレギュラーハンター」(警察みたいなもの)。その組織のおかげで人間とレプリロイドは平和に暮らしていた。しかしイレギュラーハンターの隊長シグマが反乱を起こし人間たちに牙を向けた。というわけで主人公でありイレギュラーハンターのエックスが、親友のゼロと一緒にシグマへ立ち向かうというストーリーだ。

前述の通り基本的なルールは本家ロックマンと大差ない。しかしなんといってもXの大きな特徴は「ダッシュ」と「壁蹴り」である!ダッシュは高速で駆け抜け、壁蹴りは壁を蹴って駆け上がるアクション。この2つのアクションがシンプルなロックマンの味をさらに引き立て、爽快感と疾走感を生み出したのである。敵をガンガン倒していきながらステージを高速で駆け抜ける一連のサイクルが気持ちいい。この2つのアクションは「ロックマンゼロ」や「蒼き雷霆ガンヴォルト」にも引き継がれている。まさにロックマンXを象徴するアクションと言える。

今回もお馴染みボスを倒した時に手に入る特殊武器が存在するのだが、シリーズ最強レベルに強い。燃費も良く敵ををまとめて蹴散らすストームトルネード、威力が高く使いやすいファイアウェーブ、一定時間無敵になり即死のトゲすらも防ぐカメレオンスティングなど、弱い武器など無く全ての武器が活躍できる。

他の特徴としては成長要素と探索要素が強まった。エックスの体力上限を増やす「ライフアップ」が8個、アクションや能力を増やす「強化パーツ」が4つ、エネルギーを溜めていつでも溜めた分回復できる「サブタンク」が4つ。これらが8ステージに隠されている。ステージを隈なく探してエックスを強化していくのが重要。

作風はコミカルで明るい本家ロックマンと比べると、ハードでシリアスになった。エンディングもハッピーエンドとは言えない虚しさが残るところも特徴的。bgmもそれに合わせてロック調のものが多い。

スピード感と爽快感満点の史上最高のACT

システムの面白さ

★★★★★

bgmの良さ

★★★★☆

難易度の高さ

★★★☆☆

個人的な好き度

★★★★★

ロックマンX2

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後に「ロックマンゼロ」や「蒼き雷霆のガンヴォルト」を手がけるインティクリエイツのスタッフ達が制作したシリーズ2作目。

大きな新要素としてはダブルチャージショットとエアダッシュだろう。ダブチャは最大溜めのチャージショットを二発連続で敵にぶち込む技。無敵時間を無視しボスの体力を豪快に削る爽快感は抜群で本作でしか味わえない。エアダッシュはその名の通り空中で一回ダッシュできる。シンプルだがいろんな面で活用でき、エックスのアクションの幅を大きく広げた。ちなみにエアダッシュは以降の全作品に続投し、お馴染みのアクションと化していく。

今回も個性的な8ボスやステージが用意されているが、これらに加わり「カウンターハンター」という新たなボスが3体登場した。ステージの途中で乱入し勝負を仕掛けてくるが、倒すか無視するかはプレイヤーの自由。それによってストーリーも若干変わる。カウンターハンターと戦い全員に勝つと終盤が楽になるが、誰か一人でも無視しすると、終盤に前作で死んだとあるキャラと戦えるのだ。

色々ある今作だが、最大の魅力と言えるのは圧倒的な良さを誇るゲームバランスとテンポだと言える。難しすぎず簡単すぎず、頑張ればどこからでも突破できるステージやボス。全イベントシーンスキップ可能で止まることなくスムーズに進むゲーム進行。これらのバランスとテンポはXシリーズだけでなく本家ロックマンシリーズと比べてもNo1レベルの良さなのだ。

アクションの正統進化とシリーズ屈指のバランスの良さを見せつけた名作

システムの面白さ

★★★★★

bgmの良さ

★★★☆☆

難易度の高さ

★★★☆☆

個人的な好き度合い

★★★★★

ロックマンX3

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3作目でありSFC最終作。今回はロックマンワールドシリーズを手掛けたスタッフが制作している。

一番の良さとしては空中でのアクションの幅が大きく広がったことだ。新アクションとしてヴァリアヴルエアダッシュが追加。名前は難しいが性能はシンプル。前作のように横にエアダッシュするだけでなく、上にもエアダッシュできるのだ。さらに後述する強化チップと組み合わせることでダッシュジャンプ中にエアダッシュや二回エアダッシュができたりする。こんなにも空中で動けるのはX3だけである。

特殊武器は一見クセの強いものが多いが、蓋を開けてみらと強力で扱いやすいものが揃っている。高火力で擬似バリアを張るトライアードサンダー、使いやすくバスターと併用できるレイスプラッシュ、回復アイテムを高確率でドロップするフロストシールドなど。

ステージの探索要素は更に深まった。従来通りのライフアップ、強化パーツ、サブタンクだけでは無く、エックスの性能を更に上げる強化チップ、4つのライドアーマー(カービィでいうロボボアーマー的なもの)など。また8ボスステージだけでなく、最終ステージにも超強力な2つのアイテムが隠されている。

bgmは前2作と比べらとガラリと大きく雰囲気を変え、重厚感のあるハードロックな曲調に変わった。僕自身、大きな変化や同じようなメロディの多さに戸惑い最初は好きになれなかったが、何周もするうちにその曲自体のクオリティの高さに目覚めた。疾走感と終盤感がたまらないドップラーステージとシリーズにしては珍しく明るいサビが特徴のエンディング曲は特にお気に入りだ。

 

しかし必ずしも完璧な作品とは言えない。ここからは不満点を述べよう。

まずチャージショットについて。今回はアームパーツを取るとクロスチャージショットという新技を習得するのだが、これが非常に使いにくく、というかもはや邪魔。溜まるのは遅いわ弾速も遅いわ当てにくいわで散々。アームパーツを取らなければいい話かもしれないがフルコンプ勢にとっては辛いところ。

また新要素としてゼロがプレイヤブルキャラとして操作可能なのだが、一回でも死ぬとそのデータでは二度と使用不可、ボス戦では使えないなどの面倒な制限がかけられており、気軽に使えない。結局はエックスオンリーのプレイになってしまうのがオチ。

そして細かい点だが中ボスを倒した時の爆破演出が異様に長くテンポが悪い。前2作ではこんなことは無かったのだが...。

あと突進するだけのボスが多い。戦闘が多彩な攻撃パターンを持っていたX2のボス達と比べると、突っ込んでくるだけの単細胞ばかりで戦闘がつまらない。

意欲的な新要素が多数盛り込まれたものの粗も目立つ、だが出来は安定の良さ

システムの面白さ

★★★☆☆

bgmの良さ

★★★★☆

難易度の高さ

★★★★☆

個人的な好き度

★★★★☆

ロックマンX4

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ハードをPSに移行しての発売。グラフィックはパワーアップし、アニメシーンも挿入されるようになった。

X4最大の特徴はダブルヒーローシステム!エックスだけでなくゼロもプレイヤブルキャラとして使える!しかも正式な主人公として!エックスとゼロはそれぞれモードとして独立しておりお互い干渉はしない。ストーリーやアクション、特殊武器も違う。

エックス編は従来通りエックスバスターで遠距離から敵を撃ち抜いて進む。強化パーツで強化することが可能。今回の大きな新アクションは2つのチャージショット。1つはストックチャージショット。演出は地味で爽快感に乏しいが、チャージを4つまで溜めることができ、ボスの無敵時間終わりぽんぽん打ち込むだけで絶大な威力を発揮する。もう1つはプラズマチャージショット。敵に当たると連続ヒットするプラズマを3つまで生み出すショット。弾のでかさも貫通力も大きく超爽快。これら2つのチャージショットをお好みで装備できる。

他にはフットパーツで空中に停滞することができるホバリング、一撃必殺の突進ノヴァストライク、特殊武器を無限に打てるヘッドパーツなどシンプルかつ強力な能力がアーマーで手に入るぞ。

ゼロ編はゼットセイバーで敵を叩き斬るアクション。近接攻撃を主体とした数々の技や広い攻撃範囲が特徴的だ。ボスを倒した時に手に入るラーニング技(エックスだと特殊武器)も、エックスとは差別化された多彩な技が繰り出せる。特殊武器エネルギーも無いので無限に使える。

また、ゼロ編ではシナリオにも力が入っている。イレギュラーハンターvsレプリフォース(警察vs軍隊)という構図はエックス編と同じだが。軍人カーネルとの一騎打ち、ゼロに想いを寄せるアイリスの最期、そして全ての事件の発端っとなった出来事であるゼロ自身の過去について明かされるなど、名イベントが目白押し。名言「俺は一体何の為に戦っているんだあああ!!」は有名。

アクション、bgm、シナリオ、完成度。全てにおいて神がかった個人的最高傑作。

システムの面白さ

★★★★★

bgm

★★★★★

難易度の高さ

★★☆☆☆

個人的な好き度

★★★★★★

 

おまけ

イレギュラーハンターX

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PSPで発売したロックマンX1のリメイク作。製作スタッフは名作RPG「ブレスオズファイア」を手掛けた実績ありで、X1やX4のスタッフも多く関わっている。

基本的には原作に忠実な良リメイク。グラフィックは3Dポリゴンになり、bgmは現代風にアレンジ。原作で難しすぎた箇所はマイルドに、単調だったステージはギミック増加で面白く、めんどくさいボスなんかは戦いやすくなった。また、会話シーンが多数追加されフルボイスに。8ボスの個性もより強まった。X4と同じくアニメシーンも挿入され、クリア後には前日弾を描いたオリジナルアニメも閲覧できる。

新たなモードとして本編でエックスの敵であるVAVAを主人公にしたVAVAモードが追加。腕、脚、肩に装備した武器やライドアーマーのアクションなど、Xとは違った新鮮な感じで楽しめる。やや荒削り気味だが。

原作らしさを残し現代風にアレンジした良リメイク

システムの面白さ

★★★★★

bgm

★★★☆☆

難易度

★★☆☆☆

個人的な好き度

★★★★★

次回はロックマンX5〜8を紹介するで