新まんまるピンク

好きなゲームについて語ります

歴代ロックマンXシリーズをざっくり紹介 後編

ロックマンX5

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スタッフが変わったせいなのか、従来作と比べて評価が落ちてしまった5作目。とにかくツッコミ所が多く別の意味で面白い。

一番の不満点はテンポが悪いことだ。ステージを進んでる途中、強制的に足を止められてナビゲーションを聞かされるエイリアの通信は有名。これ以外にもデモシーンがスキップ不可だったり、常時強制スクロールで無駄に硬い中ボスと戦うだけのステージがあったり。ロックマンXの命とも言えるスピード感を殺しちゃダメだ。

新たなシステムがたくさん導入されたが、殆どが欠陥だらけ。プレイヤーのアクションを評価する「ハンターランク」は評価基準がめちゃくちゃだったり、制限時間を調整して強化パーツを集める為にはあらかじめ6、7回ほどゲームオーバーになる必要があったり、ゼロが全てのアイテムをコンプできない仕様になっていたり、終盤のボスの体力が異常なくらい長くて硬かったり。

そして予算をケチられなせいなのか、全体的に演出がショボくなった。前作ではアニメーションだったイベントシーンも、今作では紙芝居に(笑)。ボイスが挿入されてるのもエックスとゼロとダイナモの3人だけ(前作から使い回したドラグーンも含めれば4人)。インターフェースも安っぽい。平仮名が多いせいで会話シーンも絶妙にショボい。

例「うわー」「まーこれでじゅうぶんだ。」

 

だが評価点もあるにはある。

まずデザイン及びイラストが良い。公式一枚絵はどれもカッコよく正統進化してるしボスキャラのデザインも大好き(特にローズレッド)。

x5はアーマーがなんと4つも存在。機動力に特化し空を自由自在に飛べ、貫通するチャージショットも魅力のファルコンアーマー。力に重点を置き火力と連写で圧倒し、トゲも無効化できるガイアアーマー。それに加えて前作からフォースアーマー、アルティメットアーマーが続投。どのアーマーも良い性能をしている。ステージによって使い分けていくのも面白い。

そして特殊武器のバランスもシリーズで一番良いと思う。そもそもロックマンの面白さってのは特殊武器を効率良く使い分けてステージを攻略するってのご醍醐味なわけで、その部分のバランスは完璧だ。ただ見た目が地味なの多いし前作とモーションが使い回されたものが多いのが残念。

シナリオは最終作にするつもりだったらしい。ツッコミ所や描写不足はあるものの、X2から伏線つけされてきた「Xとゼロの対決」を描いただけでも評価できる。色々残念だが、ストーリー自体はそこそこ悪くないと思う。特に終盤の何が起こるか分からない終末感は凄い。細やかなファンサービスも地味に多くて嬉しい。

そして今作最大の評価点はBGMである。全ロックマンの中でもトップクラスの良さを持つ神曲揃いなのだ。♪タイトル♪オープニングステージゼロ♪グリズリーステージ♪ホタルニクスステージ♪マッコイーンステージ♪ペガシオンステージ♪ローズレッドステージダイナモのテーマ♪零空間♪シグマステージ♪シグマ戦第1形態。好きな曲いっぱい。中でもクライマックスで流れる♪XvsZEROはヤバい。主人公通しの宿命の対決というシチュエーションを熱くも切なく盛り上げてくれる神曲の中の神曲スマブラSPに収録されたの嬉しかった。

ツッコミ所満載で欠陥もあるがゲーム自体は普通に遊べる。bgmの為だけにやってもいいくらいの価値はある

システムの良さ

★★☆☆☆

bgm

★★★★★★★★★★

難易度

★★★☆☆

個人的な好き度

★★☆☆☆

ロックマンX6

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完結するはずだった前作から約一年、何故か世に出てしまった6作目。今作はまさにスルメゲー。触りはクソゲーだがちゃんと理解して何度も遊びこんで慣れていくと神ゲーになってしまうというとんでもないゲーム。

まず最大の欠陥はステージ構成。即死トラップを(テキトーに)並べただけの嫌らしい仕掛けが多く、とにかく死にゲーと化す。体力を奪う大雨かつ暗闇で視界が遮られるタートロイドステージ、同じ中ボスと5回も戦わされるヒートニクスステージ、上からはプレス機が迫り前からは敵の弾幕が迫るメタルシャークステージ、ステージがランダムで切り替わる為アイテム入手は完全に運ゲーになってしまうスカラビッチステージなど。数々の凶悪な(手抜き)ステージが待ち受け、プレイヤーのストレスも溜まりに溜まる。特にゲイトステージの鬼のようなトゲ配置は意味不明レベル。その難易度は高いを通り越してもはや理不尽。リトライ&コンティニューが楽なのが唯一の救い。

それに比べてボスは弱い奴が多く、前作のように極太体力ゲージにもならないので安心...と思いきや一部クソめんどくさいボスがいる。攻撃する度に分身し増えすぎて地獄絵図になるインフィニティー・ミジニオン、攻撃パターンは変わらないのに異常なほど硬い為壮絶な作業ゲーと化すハイマックス、硬い上に足場も悪くこちらも長時間の作業ゲーを強いられるゲイトなど。一番の強敵はナイトメアマザー。2体で素早く動く上にフェイントも仕掛けてくる。攻撃チャンスはほんの一瞬で、その間にも炎や雷でほぼ回避不可能な恐ろしい攻撃を連発してくる。その恐ろしさ故にプレイヤーからはおかんと呼ばれるように。

 

だがX6はここで終わりじゃない。アクションゲームにおいて致命傷となるステージの理不尽さがあるにもかかわらず、それらを打ち消すほどの良さと中毒性を含んでいる。

まずアクション面が完璧。今回もエックスは4つのアーマーが使用可能。前作から続投かつ特殊武器チャージやエアダッシュを身に付け、チャージショットの威力も一番高くなったファルコンアーマー。マッハダッシュで地上も空中も一気に駆け抜け、ガードシェルバグを応用することで恐ろしい火力も叩き出せるブレードアーマー。忍者のような剣攻撃や張り付き、トゲ無効が魅力のシャドーアーマー。お馴染み最強のアルティメットアーマー。どのアーマーも非常に良い性能を持っている。

特殊武器も面白いものが多くチャージ版も中々の性能。全体攻撃ばかりでつまらないと思いきや近年の解析で意外にも性能がちゃんと差別化される事が判明した。ゼロのアクションも歴代1の楽しさを誇る。モーションはスピーディーに一新され、初期状態から二段ジャンプが可能。前作ではお荷物だったバスターも威力が跳ね上がり近距離で撃てばガンガン敵のHPを削れる。ラーニング技もスタイリッシュかつ斬新で、マンネリなど全く感じさせない。歴代で一番ゼロのアクションが楽しいのは間違いなくX6と言える。

そしてカスタマイズシステムが前作よりも超パワーアップ。今作のやりこみ要素である救助レプリロイドを助けることによって、様々な効果を持つカスタマイズアイテムが貰える。防御アップ、エネルギー節約、チャージ速度アップ、ライフ回復、ダッシュ距離アップ、ジャンプ強化など、面白い性能を持ったアイテムがたくさん。それぞれのステージの特徴に合わせてちゃんとしたカスタマイズを付ければ、ステージを楽々突破できる快感は得られるし、自由度が高いのでカスタマイズ次第で多様な遊び方ができるのも魅力的。

bgmも前作に匹敵するほど神がかっている。♪ビートニクスステージ♪ウルヴァングステージ♪タートロイドステージ♪ゲイトステージ♪ボス♪シグマ第二形態などが特にお気に入り。

シナリオもこれまたツッコミ所満載。前作では上半身だけになり心臓も貫かれたゼロが、今作で復活した際に発する「ダメージが回復するまで身を隠していたのさ」は知る人ぞ知る迷言。シグマもそうだけどお前もゴキブリ並みの生命力持ってんな。ただストーリー自体はエックスがちゃんと主人公してるし細かいところを気にしなければ割と悪くないストーリーだとは思う。紙芝居だったイベントシーンもボイスが付いて良くなった(声優も豪華)。

細かい点を挙げるとゼロでもアイテムをコンプできるようになったことや、エイリアの通信が任意になりテンポを阻害されなくなったこと、背景が綺麗、サウンドテストが付いてる、ステージ分岐やアイテム集めが多数あり全体的なボリュームが増加、ガードシェルバグの楽しさ、など。前作の不満点は結構解消されている。

理不尽なクソステージを自由度の高いカスタマイズと楽しすぎるアクションで突破する快感で中毒になる意味不明なゲーム。ゲーム性や攻略順序をしっかり理解し2周3周と遊びこのゲームの真髄を体感すべし

システムの面白さ

★★★★☆

難易度

理不尽

bgmのよさ

★★★★★★★★★★

個人的好き度

★★★★★★

 

ロックマンX7

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PS2にハードを移行して色々と新しくなった7作目。なんと3Dになりました。だが出来は悪かった!一番はカメラワークで、主人公の背中を全然映してくれず見えるのは壁ばかり。安定せずカメラが切り替わる為、ジャンプするのも一苦労。

X6ほど酷くはないが、何かと酔いやすいステージや距離感を掴みにくいステージがあるのもバッド。

リザルト画面もスキップ不可能で長いのでイライラ。

セーブのたびにしつこく「はい」と「いいえ」を要求されるのも地味ながらストレス(今まではスムーズにセーブできた)。

ただしロードは速いヨ。

そして新主人公アクセルの登場!声優はバーロー!エックスやゼロとは違い、明るくて子供っぽいキャラはなかなから良かった!主人公3人のトリプルヒーローがかっこいいんじゃ。ゲーム中いつでもキャラを切り替え可能なのも良い。

ただしアクション面では扱いにくく、劣化版エックス感が否めない(有効な特殊武器装備やローリングなど優れた部分もある)。ゼロのセイバー振りが遅いという不満がよく挙げられるが個人的にそこは許容範囲で問題無し。エックスは使いやすくて強い良キャラ。そして何故かダッシュ壁蹴りができなくなっている。今作一番の不満かも。

ボスの個性は歴代で一番良い。ボス前にはフルボイスの会話デモが入るのだが、これが結構聞いてて面白いw。ちゃんと3キャラ分用意されてるので周回プレイが少し楽し。ただしボス戦は単調な作業と化す。

bgmはx5、6ほどのインパクトは無いものの割と良質。OPの歌が超かっこいい。前作は紙芝居だったデモシーンだが、今作は神風動画が手掛けた高クオリティのムービーに進化している。

エックスがニートになるシナリオや燃費が悪すぎる上に強くもない特殊武器など、他にも残念な部分はあるものの遊べないわけではない。Xシリーズが好きなら遊んでみる価値はあるよ。

 

シリーズ1の残念作だが良いところもあるし遊べないわけではない。

システム

★☆☆☆☆

難易度

★★☆☆☆

bgm

★★☆☆☆

個人的好き度

★★☆☆☆

 

ロックマンX8

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X5〜7までのスタッフから交代し、ブレスオブファイアのスタッフが担当。7まで不評な作品が続いたXシリーズだが、今作で過去の栄光を蘇らせることに成功する。

前作の3Dアクションから2Dアクションへと戻った本作。全体的な動作がキビキビしておりスピード感が復活。キャラもエックス、ゼロ、アクセルの3人が使用可能で見事に差別化されている。

防御と特大チャージショットに優れ、アーマーで強化可能なエックス。火力と手数で圧倒し様々な武器を装備可能なゼロ。機動力や燃費消費無しの特殊武器を得てエックスと完全に別キャラになったアクセル。

それぞれ多彩なアクションを持っているので適材適所で活躍する。X7と同様キャラ切り替えもいつでも可能な上に、捕まったキャラの救出や待ちキャラの体力回復など細やかなパワーアップも果たしている。そして2人で連携して繰り出す大技ダブルアタックも登場。キャラ切り替えアクション色が強まった。

選べるのはキャラだけではない。ナビゲーターも3人から選べる。毎度お馴染みエイリア姉さん、ボスの解析が得意で巨乳のレイヤー、隠しルート解析が得意で子供っぽいパレット。ナビはX5のような強制では無くオフにすることも。

キャラ強化システムも一新。ステージ上に隠されていたり敵が落としたりするメタルを集め、ラボラトリーでメタルと引き換えにキャラを強化する方式になった。分かりやすく言えばお金を集めてショップで装備を買う。サブタンクやライフアップなどのお馴染みのものや、ゼロの武器や隠しキャラもある。3キャラとも過不足無くちゃんと均等に強化できるのでご安心を。

エックスのアーマーはニュートラルアーマーになり、パーツを部分部分で選べるようになった。勿論アルティメットアーマーも登場。

この通り今までのシステムを一新、意欲的な要素を多く取り入れたが、その全てが面白さへと繋がっている。また今作は周回性向けであり、一周だけでは集めきれない多くのアイテムや隠し要素が存在。やり込みプレイヤーを唸らせた。

ストーリーはいつも通りシグマ隊長が敵なのだが、ラストにはいつものお決まりを打ち破った衝撃の展開が待ち受ける。あのVAVAも久しぶりに登場。

 

悪い点も無いわけではない。ステージ構成がやや問題あり。即死トラップや密室での強制戦闘が多く、純粋にアクションを楽しめるステージが少ない。そもそも全般謎の3Dシューティングをやらされるステージが2つもあることが大問題だと思う。まぁX6に比べたらマシだけどね。

 

一新されたあらゆる要素が「これは面白い!!」と言える名作。

システム

★★★★★

難易度の高さ

★★★★★

bgm

★★★☆☆

個人的な好き度

★★★★☆

 

 

さて、いかがだっただろうか。何だかんだ言ってもXシリーズは超面白く、俺自身も愛して止まないシリーズなのだ。だからX9はよ。

ちなみにX1から8まで全て収録した「ロックマンXアニバーサリーコレクション」という神ゲーがSwitchとps4にある。初心者救済モード、ギャラリーやサウンド閲覧モードも搭載されている。今からXシリーズに手を出すならこれで決まり!良い時代になったもんだなぁ。

 

そしてXシリーズ番外作の超名作、ロックマンXコマンドミッションやる気があればも別記事で紹介予定。